第六話、よろにゃ
首から下は警察官
ドラマの中で、藤部長が川合に言った、[首から下は警察官]って言うのは、冗談じゃなく本当にそうで
これも別の機会に書こうと思ってたことだけど
警察官の採用には、高卒と大卒があって、多くは卒業してすぐに警察学校に入る
高卒は約1年、大卒は約半年、警察学校を経て現場に立つ
端から見たら、新任もベテランも関係ありません
問題は、社会経験を積まずに、学校の延長で警察官になる者が多いということ
一般の方を指導する立場の人間が、この状態ということです
指導員が、新任の一挙手一投足を管理できるわけではありません
何よりその発言には説得力がない
だって去年まで高校の制服着てた未成年ですから
川合ちゃんも、高卒ストレートなので、端々に甘えがありますよね
経験もない新任が現場に送り出される
トラブルに巻き込まれる、怪我する、殉職する
藤部長が心配するのはそこなんです
多分、桜さんの件もそこなんでしょう
[教場]の風間教官が、めちゃ厳しいのもそこです
実際の警察学校は、ちょい昔と比べてだいぶユルくなってしまいましたが
でも、川合ちゃんは素直でいい子、ガッツもあるんで見込みはあります
ドラマでは見られない本物のご遺体
ドラマで描かれる死体というのは、死体役の役者さんが、さも死んでいるかのように装います
確かに警察官やってると、見たくもない人間の姿を見ることになります
生きてる人間もそうだけど
ご遺体も様々で、綺麗な、語弊を恐れず言えば、新鮮なご遺体もあれば、
死後数週間経過して、遺体に産み付けられた卵から孵ったウジが湧き、死肉を食らって成長したハエがたかった、ゾンビも真っ青な状態のご遺体、
全身が膨れ上がった水死体、まさに黒焦げ状態の焼死体………
見た目より何より、キツいのはニオイ…
司法解剖なんか立ち会うと、子供のご遺体だろうとも、容赦なくメスが入れられます
その直後に平気で焼き肉を食べられるのが警察官です
確かに異常なんですが、藤部長の言うとおり、
[誰かがやらなきゃいけない仕事]
なのです
そこまでして捜査をできる、死者の声を聞けるのは警察だけですから
警察なんて辞めちまえ
白バイの宮原部長が、川合ちゃんに警察官のを辞めるように言う場面があります
総じて言えば、現状、警察官になるには早すぎる人間が警察官をやっている、ということでしょうか
ま、これも仕事と割りきれるまでは、一人前ではないですね
でなければ、白バイの宮原部長が言うように[辞めた方がいい]ということになります
社会のために、何より自分のため、病まないためにです
宮原さんは、どうも町山署所属の白バイ隊員のようですね
白バイは交通機動隊所属なので、署に配属されることはありませんね
一つ一つの通報に戦慄が走る
[男が大声を出して徘徊している]って通報がありました
通報内容は、とんでも通報や、脚色された通報、省略され過ぎた通報なんてのもあります
今回の通報内容はヤバい通報です
クスリで飛んでることも十分考えられます
それに対しての緊張感がなさすぎです
そうそう、前日にゾンビ映画を見て免疫あるはずの川合ちゃんが、実際のご遺体を見て、気力をなくすくらい、現実は厳しいんです
ドラマや映画に出てくる死体は、それだけソフトなんですね
暴行罪とは
交番に来たケンカ夫婦、警察官の目の前で相手を叩く場面がありました
アウトですよ
たとえ、夫婦関係でも
あのままバイバイにはなりません
相手を突き飛ばす、胸ぐらをつかむ、これだけでも暴行は成立します
警察官の前だから、これくらいいいだろうと謎の思考をする人がいますが、やめたほうがいいです
警察官採用の制限年齢は緩和されています
30歳でも遅くありません
我こそはという熱い使命感をお持ちの方、お待ちしております
デーちゃんも、いろんなものを見てきてるんだにゃ
そうそう、猫さんのご遺体もたくさん見てるよw
!!
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