正しくあろうとする存在~無名の警察官~

「22歳女性巡査 市民守った」

過去にこのような見出しの新聞記事がありました

内容はこうです

愛知県内の交番に勤務する女性巡査

深夜、 女性通行人の後ろを歩く不審な男を発見

連続するわいせつ犯の男だった

突如男が視界から消え、女性の悲鳴が聞こえた。

女性巡査はすぐさま駆けつけ、男を取り押さえようとする

男は抵抗し女性巡査の顔を2発殴る

それでも女性巡査は追いすがる

再び2発殴られ転倒した

鼻血がぼたぼた流れ、 制服は血だらけになった

それでも巡査は立ち上がり、逃げる男の首に飛びついた

「警察だ!待て!」

男は観念した

「もう逃げません」

巡査の鼻は折れていた

155 センチで細身の巡査に対し、わいせつ犯は 170センチ、 70 キロの23歳

20キロ近い体重差で殴られたというのに、 萎えない彼女の気迫はどこから出ているのだろう

「けがは警察官として未熟だったからです」

手術を終え、職場復帰した巡査には苦い経験があるという

配属されて間もなく、職務質問すべき少年に逃げられた

数百メートル 追ったが、諦めて引き返した

どこかに「男の足には追いつけない」という思いがあった

それを見透かした上司に言われた

「女の足では無理と思ったのか。それで市民を守れるのか」

女だから、と甘えていた

心底、自分を恥じた

わいせつ犯に立ち向かったただならぬ気迫の源はここにあったのだ

警察官が抵抗する犯人を捕まえる

危険でも立ち向かう

当たり前の職務だろう

だが受益者の私たちは「当たり前」にあぐらをかき

「治安のコスト=警察の努力」 を忘れがちではないだろうか

愛知の女性巡査は本紙記者に語った

「目の前で同じ状況があれば、他の警察官も同じ行動を取ったはず。私は当たり前のことをしただけです。」

低次元の不祥事が頻発する警察への批判は多い

が、その一方で全国の名もなき警察官が、 愛知の女性巡査のように殴られたり、かつての警視庁巡査長のように死の恐怖に迫られても愚痴ひとつこぼさず、手柄を自慢するわけでもなく、粛々と仕事をしている

安全の陰にはそういう警察官がいる

彼らの存在を私たちはもっと大切にし、敬意を払っていい

(内容は要約してあります)

まとめ

目を引く記事にするため、新聞記者の脚色もあると思います

警察官の不祥事が殊更目につく世の中になりましたが、このような仕事が明るみになることはまずありません

日々多くの事件事故が発生し、全国の無名の警察官が関わっています

警察24時で放送されるものは、そのなかのほんの一部でしかありません

多くは人知れず淡々と処理されています

ただ、その一つ一つに警察官一人一人のドラマがありますね

人間は完璧ではありません

警察官も然りです

それを補完するために法律が作られ、法の番人たる警察官が存在します

警察組織は正しくあろうとする人の集まりであると信じたいものです

ただ、夜に女性巡査一人というのは現実的に考えられません

もしこの状況が真実ならば、警察の体制に不備があるということになります

記事の脚色を感じるところです

女性は警察官であっても女性です

男より肉体的に強くなくてもいいのです

警察も適材適所、男女が互いを補い合う

これが警察の強みです

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