育休刑事ー第8話ーおとり捜査は違法、子の出産に立ち会えないのが警察官!?

警察ドラマ解説

教場0はイライラしますが、こちらはほっこりするいいドラマですね

ソニンさんもいい演技してます

そういえばソニンさん、教場0にも出てましたね

おとり捜査、違法です

連続強盗犯が林田さんだと感づき、罠を張ります

いわゆる囮(おとり)捜査というものです

あのような犯行機会提供型のおとり捜査もあります

ただ、実際にやるかというとやりません

おとり捜査はグレーだからです

例えば、酔っぱらいから財布を盗む仮睡盗という犯罪があります

これを検挙するために、酔っぱらいの変装した警察官が路上で寝込み、財布を盗んだ男を逮捕する

これは誘発型のおとり捜査なので明らかに違法です

隙を見せて犯意を生じさせて犯行を誘発するというのは、誰しもが犯人になる可能性があります

その時の心境やタイミングで、人の心は善悪どちらにも振れるからです

今回のおとり捜査が誘発型か機会提供型か

判断するのは難しいところです

林田さんの利き手の怪我が実は事件と関係なかったり、林田さんが何らかの経緯で、妊婦狙いの強盗を知ったり思い付いたりした場合

あの場面では住居侵入の現行犯にしかなりません

しかも、それは警察のおとり捜査によるものなので、不起訴になるでしょう

罠を張ったということは、警察に確証がないということ

あんなドラマみたいな劇的逮捕はないですね

現実は、林田さんを疑ってひたすら行動確認、尾行と泥臭い捜査が続きます

そのなかで証拠を集め、よきところで逮捕状請求

その間に犯行に及べば現行犯逮捕です

あと、現場はどなたの家か分かりませんが、よく捜査に使わせてくれましたね

ガラスも割られちゃってますが、手続き上捜査費で補填されることもないでしょう

逮捕手続書は誰が書く

手錠をかけたのは秋月巡査部長でした

ということは逮捕者は秋月巡査部長

逮捕手続書も秋月巡査部長が作ります

刑事ドラマあるあるで、逮捕したら一件落着ではありません

逮捕してからが大変なんです

設定では強盗の緊急逮捕なので、逮捕状はありません

よって、大急ぎで逮捕状請求の書類を作らなければいけません

重大事件に限って逮捕状がなくても逮捕できるという特例なので、後回しにはできません

前述した通り、現行犯逮捕なら住居侵入にしかならないからです

あの場面は強盗の現行犯ではないからです

「ちょっと妻の出産に立ち会ってきます」

は残念ながらできません

妻が刑事課長ならなおさらで、早く逮捕状を作るよう命令するでしょう

あの場合、係長が気を遣って別の人に逮捕させれば他の人に任せられます

秋月巡査部長は自分から逮捕してますから仕方ありません

親の死に目にも会えないのが警察官、それを自ら証明してしまうなんて

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