運送業界の2024年問題を考える~あなたのブツもここに~

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大型トラック運転手をしている母、 咲希さんの 助手席に座るのが大好きな小学生の雄星君。

物流業界の「2024年問題」とい う言葉を耳にして心配になった。

雄星:ねえねえお母さん、2024年に何か起きるの?

咲希:野村総合研究所ていう所が、2030年には全国の荷物の約35%が運べなくなるって言ってるの

 特に地方が深刻で、運べない荷物が 40%を超えるエリアも想定されてるんだ

 過疎地域では、今の離島のような扱いになって、特別料金がかかるかもしれないんだって

雄星:何で2024年なの?

咲希:長時間労働の問題を解決するために、改正労働基準法ができて、2024年4 月からトラック運転手は、年間960時間までしか残業できなくなるの。

 だから、法律違反にならないためには、運転手を増やすか仕事量を減らす必要があるけど、どちらも小口の荷物が急激に増えているので、対策は難しいの

雄星:どうして運転手を増やせないのかな?

咲希:長時間の荷物待ちや、契約にない作業もざらにあって仕事が大変なわりに、荷主に対する立場が弱い

 今いる運転手も高齢化が進んでいて、引退する人の穴埋めができる若い人が少ない

 この問題は物流業者だけでは解決できない

 国や荷主の企業、消費者が危機感を共有して、効率的な輸送方法を完成させて、運転手の働き方や待遇を改善して、担い手を増やす努力が必要だね

雄星:具体的にはどうするの?

咲希:複数の物流業者が同じ場所に荷物を運ぶ場合は、トラック1台にまとめたり、一度にたくさんの荷物を積める船や鉄道を使 ったりするのは有力な方法だね

 デジタル技術の活用も大事

 運転手の 契約条件や業務内容の適正化に官民で取り組んで、古い習慣から脱却することも大事

雄星:仕事量を減らせないのはどうして?

咲希:ネット通販が普及して、宅配の量が増え続けているからね

 だから、事前に配達時間を指定したり、宅配ボックスを使ったりすれば、少しは楽になるかな

雄星:お母さんの仕事が楽になれば、お母さんともっと一緒に遊べる。

 クラスのみんなにもお願いしてみるよ

咲希:雄星、ありがとう

 お母さん頑張るね

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